グッドワイフ日本版が放送開始!
初めまして。海外ドラマで英語を学ぶブログを始めよう、と思った矢先、最近一番よく観てたアメリカのTVドラマ”The Good Wife”の日本版が放送される、というニュースが飛び込んできました。
これ、弁護士ドラマですが、扱う訴訟の内容も、並行して進む政治ドラマ、夫婦の愛憎、恋愛も、けっこうどぎつくドロドロ。
大物映画監督Ridley Scott(リドリー・スコット)が製作総指揮を務め、弁護士や法律家が脚本にも携わった、アメリカらしいスケールの大きな法廷&政治ドラマです。
日本版って成り立つのかな?と思いつつ、違いを楽しむのも良いかもしれないと、放送開始を心待ちにしています。
そんなわけで、今日はオリジナルの”The Good Wife”を語ってみます。というか、しばらく語ることになります。
タイトルの”The Good Wife”は文字通り“良き妻”。
このイメージに縛られ、でも演じているわけでもなく殻を破れないでいる女性が主人公のドラマなわけですが、ストーリーはそれだけにはとどまりません。
簡潔にどんなドラマか説明すると…
◉州検事の妻であり2人のティーネイジャーの母でもある引退した弁護士のAlicia Florrick (アリシア・フロリック)が主人公
◉誰もが羨む裕福なセレブ家庭で良妻賢母としての人生を満喫していたはずのAliciaだったが、夫Peter(ピーター)が汚職で逮捕、さらにコールガールとのスキャンダルが暴露され、一転ドン底に。
◉夫は権威失墜しさらに刑務所へ。Aliciaは2人の子供を育てるため、13年ぶりに弁護士に復帰。
◉Aliciaの、弁護士としての活躍に加え、妻として、母として、女性としての葛藤も描いていく
さてこのドラマ、何が面白いって、
◉悪役が秀逸(まずそこ?!)
◉展開がスピーディー
◉扱う事件が、殺人から著作権問題まで幅広い
◉アメリカの政治の闇がすごい
◉女性キャラのファッションが素敵
◉ユーモアもあってけっこう笑える(爆笑はしないけど、所々クスッと)
◉セリフがおしゃれ
細かいことは、またおいおい書いていきますね。
実は私、主人公のAliciaにはあまり共感できず、最後まで感情移入できませんでした。
それでも観ちゃったのは、何せストーリーが面白いし各エピソードの内容が濃い。そして役者さんたちの演技が、共感できないAlicia役のJulianna Margulies (ジュリアナ・マルグリーズ)も含めて見応え抜群です。
英語の話がほとんどできませんでしたが、最後に印象に残ったシーンのオリジナルのセリフと日本放送時の日本語字幕、それに対する解説を。
女性が、もう会えない最愛の男性の幻に背中を押され、新しい恋を始める事を決意し様々なしがらみや過去に決別するシーン。
(細かく言うとネタバレするので割愛)
いったん去りかけた彼女は戻って男性に抱きつき、涙声で
“I’ll love you forever.”
男性は優しく彼女を抱きしめて
“I’m OK with that.”
—彼女はクスッと笑って、新しい恋人の元へ向かいます。
ここ、Netflixの日本語字幕では
「永遠に愛してる」
「うれしいね」
と訳してます。時間的な問題で簡潔な一言にするには男性のセリフは「うれしいね」と表現するしかなかったと思いますが、
“I’m OK with that.”
は「まあ別にいいよ」みたいなニュアンスです。「僕はそれもかまわないよ」という感じかな。
シリアスな場面での男性のユーモアあるおしゃれな返し。二人の性格と歴史、関係性、そういうものがギュッと詰まったシーンだったので、ここは英語でそのまま感じるほうがグッときます。
英語がちょっとわかると、ストーリーの空気感や言葉の妙、細かいニュアンスが、英語の感覚そのままにダイレクトに心に伝わります。
今後一緒に色々見ていく中で、少しでもその楽しさを感じていただければ嬉しく思います!